薬局の開業準備を始める前に【行政書士が解説】

薬局の開業をお考えの方へ、事業を成功に導くためには、開業前の準備が非常に重要です。開業にあたっては、法的な基準や資金計画、立地についての適切な知識が必要不可欠となります。ここでは、開業する前に知っておくべき点をいくつかご紹介しますので、準備段階での参考になれば幸いです。

薬局開設の基本要件を理解する

薬局を開設するには、行政から薬局開設許可を受ける必要があり、それには法律で定められた一定の要件を満たさなければなりません。たとえば、薬局を開設するには薬剤師の資格をを有する者が常時在籍していることが義務付けられています。また、薬局の施設基準として、十分な広さや機能を備えた調剤室の確保、その他各種スペースの設置など、薬局としての環境作りが必要です。さらに、医薬品の保管や管理に関わる規定もしっかりと理解し、遵守しなければなりません。

参考① 施設基準について

参考② 人的要件について

開業に必要な資金計画を立てる

薬局開業には大きな初期投資が求められることが多いです。店舗の購入やリース、内装費用、医薬品の初期在庫購入など、多額な資金が必要となります。それに加え、開業直後は売上が安定しない期間が続くため、運転資金にも余裕を持たせることが重要です。融資の申し込みを行う場合は、金融機関から信頼を得られるような事業計画を用意する必要があります。また、補助金や助成金を活用できるかも検討しましょう。適切な資金計画を立て、経営が軌道に乗るまでの資金繰りを十分に考慮して開業に臨むことが大切です。また私たち行政書士は融資・補助金などの資金調達に関する専門家です。ぜひ一度ご相談ください。

立地選びのポイント

薬局の成功は立地に大きく左右されると言えるでしょう。まず、ターゲットとする顧客層を明確にし、その需要を見込める場所選びが必要です。一般的には、病院やクリニックが近く、交通アクセスが良い場所が好まれます。しかし、ただ近いだけでなく、その地域の競合状況や、地域住民の健康意識なども踏まえた調査が必要です。また、将来の地域開発計画など、長期的な視野でのポテンシャルも考慮する必要があります。周辺環境も含め、様々な角度から立地を検討し、薬局としてのメリットを最大限引き出す場所を選ぶことが、長期的な事業成長への鍵となります。

薬局開設許可申請なら行政書士へ

薬局開設の許可申請を専門としている行政書士はそう多くはなく、その手続きは複雑かつ難解でお困りの方もいらっしゃるかもしれません。私たち行政書士法人Deeは当該分野のエキスパートとして日々法務サービスを通じてご支援を行っています。薬局開設許可の申請手続きでお困りの方は是非一度ご相談ください。お役に立てるよう全力を尽くします。

この記事を書いた人

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道原 信治(行政書士)

山口県宇部市出身、1986年生まれ。
公務員として勤務を経たのち、クリニック・病院特化のコンサルティング会社に参画。
その後、医療法人設立・分院開設など医療法人手続きを専門とする行政書士法人を設立、代表に就任。
現在では周辺分野である薬局開設・医薬品・医療機器などの許認可業務や、弁護士・会計士との提携のもとクリニックの事業承継・M&Aなどの分野にも活動の幅を広げている。